停車場日記

× 銀次のお散歩ノオト/談志ふたたび

2012-02-29 00:32


立川談志のことをもう少し。


談志の落語はロックだった。
鋭い即興とオーディエンスに対する挑発、
なにより畳み込むようなリズムが8ビートだった。
その伝で言えば、
文楽はクラシック、
志ん生はジャズ、
圓生は落ち着いた邦楽、
志ん朝は、そうだなあ、上質のポップスかな。


談志


談志は若い頃の落語論でこんなことを言ったことがある。
「落語とは人間の業の肯定である」と。(うろ覚え。正確ではないが)
いかにも若書きで、生硬な文章だが、
なるほど、とも思う。
業というのはめんどくさい言葉だが、
人の持つ、愚かさだとか情けなさ、
どうしょうもない有様ということだろう。
それらを認めるのが落語の本質だというのだが、
それはそうだ。
だがそれは落語に限ったことじゃない。


落語以外の表現、
文芸にしても、
映画にしても、
こと演劇に関しても同じことが言える。
少なくともわたしの芝居づくりはまさに「業の肯定」だ。


これまでわたしは数多くの作品をつくってきたが、
人間の愚かしさや情けなさに共感したことはあっても、
それを否定したことはない。
なかには平賀源内や空海といった偉人を題材にした作品もあるが、
彼らを単純にリスペクトしたおぼえはない。
むしろ彼らの未熟さ、愚かしを描いたつもりだ。


だがそれとまったく反対の演劇もある。
人の愚かさや情けなさを弾劾する演劇だ。
なにもそれは権力者がすべてを制するヒーロー物語だとは限らない。
むしろ弱者を装い、
反貧困だの、反戦だの、最近で言えば反核だのを説教してまわる演劇だ。
こういうのを「啓蒙」などという。
無知なる人々に教えを垂れるというワケだ。


ああ、なんて恥ずかしい。


わたしはぜったいそういうのはヤだね。
人間、このどうしょうもない生き物が大好きなんだ。
だらしない、うんうん、そうそう。
情けない、うん、そうだよね。
元気出せよ。
うーん、まあな。


んじゃ、一発ロックをかまそうかい。
いいね!
ってのが、オレの芝居だ。


シェキナ・ベーベー!
一晩中だぜ!
イェイ!


ほら、バカだろう。
バカのように笑え。
談志の教えだ。


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